BiomeをVCSと統合する
VCS (バージョン管理システム)の統合は、追加の機能を活用することを目的としており、VCSでしか提供できない機能を利用して開発体験をさらにカスタマイズできるようになります。
現時点では、BiomeはGitのみをサポートしています。
この統合は opt-in であり、2つの必須フィールドが必要です。vcs.enabled
フィールドと vcs.clientKind
フィールドです。
{ "vcs": { "enabled": true, "clientKind": "git" }}
この設定自体は、何も行いません。新機能をopt-inする必要があります。
無視するファイルを設定する
Section titled “無視するファイルを設定する”vcs.useIgnoreFile
を有効にすることで、VCSのignoreファイルに列挙されたすべてのファイルとディレクトリをBiomeが無視するようになります。
現時点では、作業ディレクトリのignoreファイルのみを取り込みます。
{ "vcs": { "enabled": true, "clientKind": "git", "useIgnoreFile": true }}
変更されたファイルのみを処理する
Section titled “変更されたファイルのみを処理する”この機能はCLIでのみ利用可能で、特定のリビジョン間で変更されたファイルのみを処理できます。
設定ファイルを更新し、vcs.defaultBranch
フィールドでデフォルトのブランチをBiomeに伝える必要があります。
{ "vcs": { "enabled": true, "clientKind": "git", "useIgnoreFile": true, "defaultBranch": "main" }}
次に、コマンドに --changed
オプションを追加すると、VCSが”変更された”と認識したファイルのみを処理します。Biomeは、VCSの助けを借りて、mainブランチと現在のリビジョンからの変更ファイルを判断します。
biome check --changed
あるいは、--since
オプションを使って任意のブランチを指定することもできます。このオプションは vcs.defaultBranch
オプションよりも優先されます。例えば、変更をnextブランチと比較したい場合は次のようにします。
biome check --changed --since=next
ステージされたファイルのみを処理する
Section titled “ステージされたファイルのみを処理する”変更をコミットする前に、インデックス に追加されたファイル、つまり ステージされたファイル のフォーマットやリントをチェックしたい場合があります。
コマンドに --staged
オプションを追加して、ステージされたファイルのみを処理できます:
biome check --staged
CI環境では変更をコミットすることは想定されていないため、ci
コマンドに --staged
オプションは使用できません。